リフォームに併せて耐震補強を

すっかり寒くなりましたが、東日本の被災地では、まだまだ大変な状況で冬を迎えている方が多いようです。

7日にまた、かなり大きな地震がありました。マグニチュード7.3とのことですが、昨年の3.11の余震だそうです。過去にも20年、30年たってからの余震が記録されていますが、余震といって馬鹿に出来ないものも多くあります。

東日本大震災後さまざまな報道がありますが、最近の東京都が見直した被害想定によると、よく話題になる「首都直下型地震」は東京湾北部を震源とする地震ですが、他にも立川断層帯と言う活断層や海溝で発生する地震も考えられ、いずれも都内で最大震度7及び6強の地域が広範囲に及ぶと予測されています。
その場合、最大死者数1万人、最大避難者339万人、帰宅困難者517万人と予測され、東日本とは比べ物にならない混乱が予測されます。

お住まいの倒壊は個人の被害にとどまらず、火災発生の原因となったり、その消火活動、被災者の救護活動や非難の障害となってしまいます。少しでも災害に強い街となるよう、先ず身近なものから改善していきましょう。

木造住宅は昭和56年以前のものが危ないといわれています。確かにその通りなのですが、多くの建物の耐震診断をしていますと、昭和56年から平成12年頃の建物もあまり強くない建物が多くあります。これらの多くは、筋かいなどはかなり入っているのですが、その施工法が悪かったり、一番の問題は柱の上下の固定がしっかりされていないものが多いところにあります。この柱の固定が不十分ですと、せっかくの筋かいも充分に性能を発揮出来ないことになります。

 

 

 柱金物

 

                                     ・柱金物と筋かい金物

リフォームをされる時に、大掛かりなものでなくても、例えばクロスの張替えだけでもお考えでしたら、チョッと壁、天井の一部を開けて柱に金物の取付けを考えてみませんか。その分は確実に効果が上がります。

ぜひ御相談ください。