スタッフ日記

和室の長押って何のためにある?

2025年5月3日| カテゴリー「 営業部長 Osada
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営業の長田です。5月になり、杉・檜花粉もやっと落ち着き、良い季節になってきましたね。
ところで今回は部下から聞かれて困った『和室の長押は何のためにある?』です。
建築業界に長くいる私も知らなかったので調べてみました。
『長押』と言っても何のことかわからない方もたくさんいらっしゃると思いますので、長押の画像から紹介します。これが長押です。
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最近の住宅ではベットで寝ることが多くなってきたことにより、和室を作らなくなってしまった建物が多いようですが、やはり日本人は和室があるとほっとしますよね。
現在のこの長押は装飾的に使われることが主ですが、もともとは土台と梁の間隔が長い階高の高い建物の場合に柱材の中間に入れて、柱が座屈をしないための中間梁的な役割を担う構造材だったようです。
それがだんだん階高が低くなり、耐震的な工法の変化(現在は筋交い等の壁全体で耐力を持たせる)に伴い、構造的な役割から装飾的な役割に代わっていったようです。
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長押の頂部は壁との間に隙間がありますので、100円ショップなどで売っている長押フックを使うといろいろなものを吊り下げたりできるので便利でよ。
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マンションの和室には付け長押(付け鴨居ともいう)がよく見られますが、これも一般住宅の長押の名残りですね。
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