あをによし
こんにちは、事務の竹内です☆
今年は平城遷都1300年の節目と言う事で、友人と奈良まで行って来ました!
(学生のころから2010年は奈良に行こうと約束してましたw)
と言ってもせっかくのお花見シーズンだったので、
吉野まで足を伸ばして千本桜を見にいって来ました。
『あをによし ならのみやこに 咲く花は
におふがごとく いまざかりなり』 万葉集 小野老
うーん、まさに!
山肌一面にいくつもの色の桜の木が見えて大満足☆
歌舞伎や浄瑠璃で観た『義経千本桜』を思い出し、
久しぶりに日本の味わいにどっぷり浸れました(*^ー^*)
国宝の金峯山寺にも初めて行く事ができました。
遠くに見える古びた門と桜の相性もばっちりですね☆
…でも奈良と言えば「あをによし」。
窓枠の青(と言っても緑に見えますが)と、丹(に)と呼ばれる、まぁ朱色。
これが奈良のメインカラーですよね。
…この色がまだはっきりしていた頃にも桜は映えたのでしょうか?
甚だ疑問です(苦笑)
そういえば、最近『日本の国宝、最初はこんな色だった』という本を
ミュージアムで見かけましたw(光文社新書・小林泰三著)
仏像や屏風絵の当時の彩色を復元したカラー写真が載っているのですが、
これがなかなか面白い・・・
私達が見て「立派だなぁ」とか「趣があるねぇ」とか言っている作品も
色を復元して見ると、今とは全然違う印象で、
当時はこの状態で評価されていたってことは
「昔の日本人と私たちはずいぶん美的感覚が違うんじゃないか?」
と訝ってしまいます。
もしかすると現代の私達がくだしている評価は、
作品としての美醜に対するものではなく
永い年月を存在してきた作品の背景に流れる
時間に対する敬意に過ぎないのかもしれません。
儚く散る徒花たる桜を美しいと思ったり、
1300年の歴史に感動したり、
時間と美の相対感覚ワンダーランドを訪れた旅でした
ワンダーランドの入口にはやっぱりワンダーな「彼」が待っていてくれるので(笑)
ぜひ1300年の節目のこの年に奈良を訪れて見てはいかかがでしょうか?
←「彼」w