日本の将来は
「日本の将来は」 なんとも生意気なタイトルだなとは思うのですが、東日本大震災後日がたつにつれて考えてしまうのです。日本の将来は、子供や孫たちにどんな国を残して遣れるのか。
大震災も被害の確認の段階から当面の対策に対応が移ったように思えます。
仮設住宅の設営、津波に流された街の復興、港の防災化、さらに脱原発など。
どれも大変な費用が掛かります。もちろん被災者への支援などすぐにでも必要な費用は惜しむわけにもいきません。
マスコミ特にテレビの論調では早く出せ、もっと思い切って出せと相変わらず世論におもねった論調ばかりです。
確かにそのとおりなのですが、莫大な借金を抱える状況ではそれだけでは済まないのでは、資金の調達についてもっと真剣に考えなければ、日本の借金は歯止め無く膨らんでしまいそうです。
とても心配なことがあります。首都圏直下型地震ではないにしろ、首都圏に大きな被害をもたらしかねない大型地震が2?30年のうちにはあるだろうと言われていますが、今、数年のうちにこれが来ると日本は滅びてしまうのではないでしょうか、経済的に「日本沈没」になってしまうのではないかと考えたら非常に怖くなりました。
私たちの世代(50代以上)は寿命からしたら逃げ切ってしまうかもしれませんが、その私たちの自堕落で無為無策のツケを子供や孫たちに残してよいものだろうかと思います。
1日も早く財政の健全化を進めなければと思います。
小松左京原作の映画「日本沈没」のラストシーンを思い出します。草薙君と柴崎コウのではなく、一昔前の藤岡弘といしだあゆみのやつですが。
・・・・オーストリアかスイスと思われる山間部を走る列車の窓が遠景からアップになるといしだあゆみが一人で窓際に座っています。ナレーションが「島国で母の腕の中にいるようにヌクヌクと育った日本人が、世界中にバラバラに散らばってどんな人生を歩んでいけるのだろうか」というようなコメントだったと思います。