きしゃべん

こんにちは。
急に秋らしくなってきましたね。私も例外なく風邪をひきました。まだ喉の痛みと咳が若干残っています。皆さんも身体を壊さないよう、注意して下さい。

さて、汽車便(きしゃべん)をご存知でしょうか?

きしゃべん

と少し古い所だと良く見かけるこれです。建築業界ではよく耳にする名前ですが、一般にはあまりこのトイレの名称は知られていません。その名のとおり、汽車(電車)に設置されていたことから、この名前なんだと思います。

なぜこの形態の便器が生まれたかというと、日本人は屈んで用便して、男性は立って小用していました。設置するスペースの限られる電車の中では、男性も使い易いよう最初は便器を20センチ程浮かせて設置し、両脇に足を置く踏み台の石が置いてあったそうです。
その後、掃除が大変ということもあり、衛生上の理由から床を2段式にして便器を近づけたこのスタイルになりました。
この形態は「両用便器」「列車式便所」ないし「汽車便」(きしゃべん)と呼ばれ、面積の制約から男性用小便器を独立して設置できない住宅などにも、昭和初期から取り入れられるようになったそうです。(参考ウィキペディア)

少々大工事にはなりますが、汽車便を洋式に交換したり、新規に取付たいと言うご要望ありましたら、一度ご連絡下さい。

ちなみに上のトイレは下のようになりました
工事後