想定外の災害

今年もあとわずかになりました。
3.11以来、津波の被災地では被災者の物心にわたる復興に明け暮れ、同時に福島原発の安定化に向けた作業に全国民、さらには全世界が注目した年でした。
マグニチュード9.0という大地震や予想をはるかに超えた大津波への対策について語るとき、「想定外」という言葉がよく使われました。
ですが、一方で実は想定外などということは有り得ないとも言われています。 過去の地震の歴史を調べてみると驚くほど多くの大地震に見舞われていることが分かります。
今のように写真等で記録されているわけではありませんが、100年前の明治三陸地震津波の惨状等は多くの風俗画として残されています。
堤防を越えて集落に流れ込む情景など今回のテレビニュースの一コマかと見まごうばかりのものなどが残されています。
なぜ同じことを繰り返してしまったのか、100年ほどですっかり忘れてしまったのでしょうか、今度こそ徹底的に検証して、同じことを繰り返さないように、「想定外」などという言葉を使わないで良い様に、対策を講じて美しく安心して生活できる国を後世に残して行きたいものです。