住宅照明 知恵袋 明るさについて その1

松本史郎です。

住宅照明の明るさについて その1

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どちらの写真が明るく感じますか?
左が夕方で右が日中の写真です。

住宅照明を考える上で考える必要のある<明るさ>には
<作業に必要な明るさ>と<感じる明るさ>の
の2つの要素が有ります。

まずは<作業に必要な明るさ>から

作業に必要な<明るさ>は 照らされてい部分の<明るさ>で
専門的には<照度>といい 単位は<ルクス(lx)>で表現されます。

こんな機械(照度計)で測定します。
照度計

住空間での<作業>とは 本を読む、料理をする、などの事で
この作業の為に必要な手元の明かるさが<作業に必要な明るさ>です。

JIS照明基準総則では
食事や料理は300lx 読書は500lx 手芸などは1000lx
と記されています。

ところで

照明器具や電球には<光束>の<ルーメン(lm)>数が表記されていますが

照明カタログ

これは<光源の明るさ>であって
<作業に必要な明るさ>を表す数字では有りません。

このカタログには合わせてこのようなデータが記されています。

照度

見難いと思いますが1番下に<配光グラフ>が掲載されています。
配光グラフは光源からの距離毎の照度をグラフにしたものです。

この器具の場合は器具の設置部から
1m離れた場所が300lx 2m離れると80lxになると記されています。

この照度が<作業に必要な明るさ>になります。

で、分頭の写真ですが
室内は左の夕方ほうが明るく感じませんか?

そう感じる要因は後日書きますが

<作業に必要な明るさ>については照明が同じで
そこに外光がプラスされているわけですから
右の日中の方が明るいんです。