住宅照明 知恵袋 明るさについて その2

松本史郎です。

住宅照明の明るさについて その2です。

その1で<作業に必要な明るさ>を書きましたが
その2は<感じる明るさ>です。

IMG_7078 IMG_7097
左が夕方撮った写真で右が日中に撮った写真です。

どちらが明るく感じますか?
特に部屋の<明るさ>の印象は同でしょうか。

同じ照明なのに夕方のほうが<部屋が明るい>と感じませんか。

この感じのからくりは白黒の写真にすると良く分かるのですが
目に入る正面の壁の明るさがをどう感じるかが
部屋の明るさの印象になるからです。

日中の写真の方は外が明るい(白い)ので
室内が外の明るさ(白さ)に比べて暗く(グレーに)感じられます。
室内が<逆光>の状態になっているからです。

夕方の方は外が暗い(グレーな)ので
室内の方が明るく(白く)感じられます。

もう一つ

日中の写真は外光が入って床に反射して
全体に均等な明るさになっていますが

それに比べて夕方の写真は
照明に照らされている所と影のコントラストが強く
光を感じ取れる状況の為です。

もともと<感じ>はまったく個人の<感覚>で判断される物で
尚且つ、同じ照明計画でもこの様に周りの条件によって
明るく感じたり暗く感じたりするわけですから
<感じる明るさ>は照明計画にとってはとても厄介な物になります。