木造住宅の強さとは

こんにちは営業の橋口です。    
明後日からのお盆休みを控えて、仕事も追い込み中です。
仕事といえば、ここ数ヶ月、耐震診断と耐震補強工事に明け暮れておりまして、今日も木造住宅の地震に対する強さについて書きます。
地震に対する木造住宅の強さを確認するための「耐震診断」はもうずいぶん認知されたと思います。
屋根は軽いほうが良い。地盤は硬いほうが良い。筋かいが入っているほうが強い。 これらは皆さんも良く御存知のことかと思います。
耐震診断ではこれらの判断に加えて劣化度の調査というものがあります。基礎にひびが入っていたり、沈んでいたりしないか。雨漏りは無いか、など数項目に亘ってチェックしますが、結構機が付かないうちに大事になっているのが外壁のひび割れです。
雨漏りは比較的気が付きやすく注意もするのですが、外壁のひび割れは症状として目に付きにくく、見た目を気にすることはあっても、その影響の怖さはなかなか分からないものです。
 

 

 北東の角付近に無数のひび割れが見られます。

 

 

これだけのひびが入っていると、モルタルが浮いて壁の中に水が浸入していることが考えられます。内部はタイル張りの浴室で内部からの水の影響も考えられる部分です。
今回ユニットバスへリフォームすることになり、内部とともに外壁も解体しました。

  角の柱です。通し柱と思われますが、外壁側の角が腐って三角の柱になってしまっています。一番下の部分はすっかり無くなって柱は宙ぶらりんの状態でした。
浴室周りは土台などが浴室の水分で腐ったり、水分を求めてくる白蟻にやられる例は多いのですが、外部側がここまで腐っていたのは珍しい例です。白蟻の来た様子が無いのは何よりでした。

お盆休みにはぜひ御自宅の点検などもしてみてください。
外壁に怪しいヒビは無いか、基礎の喚気口の傍に植木鉢など置いて床下の換気を阻害していないかどうか。大事なお住まいの健康診断としても「耐震診断」をお考えください。