住まいの購入は耐震性能を確かめて!

猛暑が続いています。
こんな日でも耐震診断は屋根裏に入らなければなりません。
一体何度くらいになっているのでしょう。60℃、70℃?冗談抜きでサウナのようです。

木造の住宅は基準法の改正があった昭和56年(1981年)が境と言われており、それ以降の住宅は一応安全ではないかということで、公的な耐震診断助成制度からも対象外とされています。ところが、最近1990年代の住宅の診断を数件続けて診断することがありました。結果は予想通り、1981年以前の建物より、よほど弱い住宅も何件かありました。
昭和56年の建築基準法の改正は筋かいや耐震壁の量の見直しで、その筋かいや耐震壁を有効に効かせるための金物の取り付けなどについては2000年まで曖昧だったのです。
その結果、非常に耐震性能の低い住宅が大量に造られてしまいました。特に知識や資格を持った管理者が事実上不在のまま建てられた住宅(狭小建売住宅など)は問題が多いようです。
以下の写真は一例です。
      
筋かいがしっかり留められていない      金物にボルトが入っていない
                           (金物にボルト用の穴が見えます)

筋かいにも柱の上部にも金物がありません

狭小の建売住宅には、屋根裏まで部屋になっていて、屋根裏を見られなかったり、床下も低くて入れないようなケースも多くありますが、そんな造り方は余計に”怪しい”と思います。

思い当たる節がありましたら、ぜひ耐震診断を受けましょう。