木造住宅の耐震補強

暑い日が続いています。

今週も耐震診断がありました。暑いさなかの耐震診断はかなり厳しいものがあります。

かんかん照りのさなかの屋根裏は一体どのくらいの温度になっているのでしょうか、小屋裏に入ったとたんカメラのレンズが真っ白に曇ってしまいしばらく使い物になりません。                  使えるようになるまでしばらく待っている間にも汗がポタポタ、天井の断熱材の上に滴り落ちます。50度は優に超えていると思います。

それに比べると、床下は涼しくて天国ですね。腹ばいになって、頭も余り上げられないので土に体をつけていると涼しくて眠くなるほどです。とはいえ、寝てるわけにはいきませんので、匍匐前進で移動します。「明日は腰が痛くなりそうだな・・」と思いながら。

それでも良い工事がされているのを確認できればうれしいものですが、いやなものを見てしまうと体は余計に重くなります。

これは今回の診断調査で発見した「補強金物?」です。かなり高そうなステンレスの立派な金物です。床下にたくさん付いていました。狭い床下でこの金物をたくさん付けた職人さんはさぞ大変だったと思います。ですが、この金物はまったく意味がありません。柱としっかりした土台、又は基礎に取り付けてはじめて効果のある金物です。耐震の知識の無い職人さんが誰かに言われるままにつけたのでしょうが、こんなものを付けさせた人、会社には腹が立ちます。

耐震補強については、なかなか分かる職人さんは非常にまれです。いくら良い人、腕の良い職人さんでも耐震補強にはそれなりの知識と経験が必要です。

くれぐれも耐震補強は信頼できる耐震診断士の居る業者、設計事務所に依頼してください。

これは当社の施工例です。基礎に取り付けた金物で柱と繋いでいます。これもどこででも使える工法ではありません。さまざまな条件から工法、材料を選択する必要があります。

今年はかつて無い大震災がありました。もうすぐ防災の日です。お住まいに少しでも不安があったら先ず診断、そして適正な補強工事を考えてみてはいかがでしょう。

営業の橋口です。