外部排水管のトラブル

厳しい寒さが続いていますが、時々寒さが和らぐ日にはホッとします。
今週は年末からの懸案であった戸建て住宅の外部排水管の改修工事を行いました。
昨年末にトイレの排水管の流れが良くないとのことで伺いましたが、中間の排水桝に、ある筈の無い水の溜りがあり、排水管と桝のコンクリートの継ぎ目部分に亀裂があり水が地中に染みこんでいました。下流側で詰まっているか、この枡が下がっているかのどちらかの可能性が強いのですが、下流側の屈曲部は物置の下になっていて状況の確認ができません。枡の高さを測定したところ、上流側の桝との高低差が標準よりかなり大きくなっていましたので、この枡が下がった可能性が高く、この際物置の下を避けて適切な勾配を確保しながら新たに排水のルートを設けることとしました。

工事に入ってみるとこの枡の下部にかつての浄化槽があり、廃止したときの埋め戻しに問題があったことが考えられましたが、ほかの桝も配管とのつなぎ目から水が染み出ていたようで、ますの下部には土が流れて空洞になっているのが目立ちました。

新規の配管は桝も塩ビでパイプとしっかり接合されますので水の染み出しもありませんし、多少地盤に何かあっても下がりにくくなっていますので安心です。

実は3.11以来このようなケースが多くなっているようです。
当時大規模リフォーム中であったお宅でも、雨よけの庇を支えていた掘立柱が地震時に40センチくらいストンと下がってしまいました。見た目地表面は何にもか変わったことはありません。浦安の液状化ほどではないにしてもあれだけ揺れると地中の水や土が動いていることがあるのだと思います。

外部の排水管などは普段注意を向けることなどまったく無いかと思いますが、何か機会が有りましたら正常に流れているかどうか確かめて見られることをお勧めします。