防災の日に考える ― 自宅でできる事前準備と住宅リフォームによる災害対策

こんにちは。
住空間アドバイザーの鈴木です。

9月1日は「防災の日」
毎年この日になるとニュースや学校の避難訓練で話題になりますが、実際には忙しさの中で後回しになってしまう方も多いのではないでしょうか。
しかし、地震や台風、豪雨災害は予告なしに突然やってきます。被害を最小限に抑えるためには「日常の備え」「住まいそのものの強化」の両方が大切です。

今回は、自宅でできる事前準備 と 住宅リフォームで取り入れたい災害対策 をまとめました。ご家庭での安心づくりにぜひ役立ててください。



自宅でできる防災の事前準備

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1. 家族で避難経路と連絡方法を決めておく
災害時はパニックになりやすく、普段のルールが守れないこともあります。事前に避難行動を家族で確認しておくことが重要です。

・避難場所を「近くの公園」「少し離れた学校」など2か所決めておく
・災害用伝言ダイヤル(171)の利用方法を練習
・LINEの位置情報共有を家族全員で確認


「どこに集まるか」をあらかじめ決めておくだけで安心感が大きく変わります。

2. 防災グッズの備蓄
最低3日分、できれば1週間分の備蓄を目安にしましょう。

・水(1人1日3リットル)
・レトルト食品・缶詰・乾パンなど保存食
・モバイルバッテリーや乾電池
・懐中電灯・ランタン・ラジオ
・簡易トイレ・ウェットティッシュ


特に「水」「電源」「トイレ」の確保は生活を守る上で欠かせません。

3. 家の中の安全対策
家具やガラスの被害は命に直結します。簡単な対策でも効果的です。

・タンスや本棚はL字金具で固定
・ガラス窓には飛散防止フィルムを貼る
・非常用懐中電灯は寝室や玄関に設置

小さな工夫が「けがを防ぐ」第一歩になります。

住宅リフォームでできる災害対策

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日常の準備に加えて、住まいそのものを強化することは長期的に大きな安心につながります。

1. 耐震リフォーム

・地震の揺れに備えるためには住宅の耐震性が不可欠です。
・壁や柱を補強して耐震性を高める
・屋根を軽量化して建物への負担を減らす
・基礎部分を補強して倒壊を防ぐ


国や自治体の「耐震改修補助金」を利用できる場合もあり、自己負担を軽減しながら工事を進められます。

2. 防水・台風対策リフォーム

台風や集中豪雨の被害は年々増加しています。水や風に強い住まいづくりがポイントです。

・外壁のひび割れ補修・塗装
・屋根材や防水シートの点検・張替え
・雨樋の詰まり解消や交換
・シャッターや防災ガラスで飛来物対策


これらは水害対策だけでなく、防犯性能アップにもつながります。

3. 停電・断水に備えるリフォーム
ライフラインが止まったときの備えを住宅に組み込むのも有効です。

・太陽光発電や蓄電池を設置して停電時にも電力を確保
・雨水タンクで非常時の生活用水を確保
・庭や外構に防災倉庫をつくり、備蓄品を保管


災害時だけでなく、普段の光熱費削減やエコにも貢献します。

プラスαの工夫で安心度アップ

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1.防災用品を「見える収納」にする
 奥にしまい込むと存在を忘れがち。玄関横や廊下収納にまとめておくとすぐに取り出せます。

2.リフォームと同時に省エネ化
 断熱窓や高効率設備は日常の快適さと省エネ、そして防災性能を兼ね備えています。

3.ハザードマップの確認
 自治体のハザードマップで自宅が「洪水」「土砂災害の危険区域に入っていないかをチェック。避難計画を立てやすくなります。

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防災は「非常食を備えること」だけでなく、「住まいそのものを安全にすること」が重要です。

・家族での避難計画や備蓄品の準備
・家具固定や窓フィルムなど日常の工夫
・耐震・防水リフォームや蓄電池導入など長期的な対策


これらを組み合わせることで、自宅はより安心できる「防災住宅」に近づきます。

今年の防災の日をきっかけに、ぜひ ご自宅の安全点検リフォームの検討 を始めてみませんか。
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