トイレ事情

先日、イランの方の建物にリフォーム打ち合わせに伺いました。
イスラムの方は生活の全てがコーランに基づいているといわれます。、内装などについては特別なことはありませんが、小規模な集会にも使用するとのことでミフラーブ(お祈りをするためにメッカの方向に設けるアルコーブのようなもの)を造って欲しいとのご希望がありました。
このくらいは想定内でしたが、想定外だったのがトイレでした。
先ず、向きを東と西に向けてはいけないとのこと。理由はやはりメッカに向いてしまうからとのこと。東と西、どっちも地球をぐるっと廻ってメッカに向いてしまうのですね。
設備についても、便器の横にシャワーホースにシャワーヘッドの付いていないような物をつけて取り付けて、床は防水して欲しいとのこと。
昔、ウォッシュレットが発売されたときのTOTOのコマーシャルで「お尻だって洗って欲しい」というフレーズが話題になりましたが(これを分かるのは相当な年配でしょうが)、イスラムの方は手を使って水で洗うそうです。1日5回の礼拝の前も水で体を清めなければならないとのこと(旅の途中など、水が無い場合などは砂を使ったりもするそうですが)。
TOTOにアラブ首長国支店がありましたのでホームページを見てみましたが該当の商品は見当たりませんでした。イスラムとはいえ国によって大分様子が違うのかもしれませんね。

日本ではウォッシュレット(洗浄便座)が当たり前のようになり、現在では大手2社が節水性能で火花を散らしています。なんとここ数年で洗浄水量は3分の1程度になりました。さらにLIXILの開発担当者は電気を使わない洗浄便座の開発に取り組み中とか。
一昨年の上海万博にINAXが金ピカの「世界一のトイレ」を出品しましたが、金ピカでなくても日本のトイレは圧倒的に世界一です。

”世界一の清潔で、快適なトイレをお取替えはケンテックへ。”