浴室なのに防水が無い!

耐震診断調査時の感想です。

昔から定番の一戸建てのタイル張りの浴室は防水工事がされてないことをご存知ですか。
マンションのタイル張り浴室には防水が施工されています。但し古いマンションほど壁の防水層の立ち上がりが低く、10センチも無い様な例もあります。
今はユニットバスが主流で問題は無いのですが、何でこんなに防水工事に無頓着なのか不思議です。
思うに、昔はキッチンの流しや浴槽も内外ともタイル張りのお宅、それも高級住宅が結構ありました。タイルは水に強い→水は漏らないという考えでもあったのでしょうか。
まして、一戸建ての場合ほとんど1階で床下は土ですから漏ったところでたいした問題ではないと思われていたのでしょう。

ところが耐震診断で床下に潜って見たり、改修のため解体してみますと、ほとんどのお宅で土台や柱の腐れ、シロアリの被害などが見られます。

窓下の腐食                床下に水の染み出し

 

 

 

浴室入り口横の柱下部

腐った部分にはシロアリも

建物のためにはユニットバスのほうが良いようですね。