昨年、木造三階建ての中古住宅をご購入されたN様。
内部のリフォームと外壁・屋根の塗装替えの工事をさせていただきましたが、
工事の途中でバルコニーからの漏水が見つかりました。
精密調査の結果、この漏水によって通し柱が腐食していることがわかり
急遽、耐震補強工事を行うことになりました。
中古住宅の腐食した柱を取替―大地震に備えて耐震補強 世田谷区N様邸
リフォームのきっかけ
普通の管柱（くだばしら）は梁―梁間をつないでいるので、取替えはさほど難しくないのですが
この通し柱は２階～３階までの１本ものなので簡単には取替えられません。
職人と何度も打合せを重ね、最善の方法を決めていきます。
まず周辺の大梁の補強を行います。
次にこの通し柱の横に新設柱を添えて補強するという方法を、ご提案させていただきました。
N様より工事計画の承諾をいただき工事開始！
梁を削ってみると、
かなり腐食が進んでいるのがわかります。
外周部の梁を補強します。
柱の根元も金物で補強します。
既設通し柱に新設柱を添え、中央部の梁も補強し完成です。
これにより３階からの鉛直荷重を、１階に伝達することができます。確実な梁補強ができました。
一見すると簡単な施工にもみえますが、
実は結構ハードな工事でした。
ここまでの作業で職人３人がかりで３日を要しています。
既設の梁と新設の柱を補強
筋交い金具による補強
壁面には断熱材を施工
耐震補強工事が完成！
内部のリフォームも無事完成。大地震が来る前に補強工事が終って本当に良かったです。
これでお客様も一安心です。
| 工事内容 | 耐震補強工事 | |
| 工事費用 | 約55万円(税込み) | |
| 工事日数 | 約5日間 | |
| 施工エリア | 世田谷区 | |
